【特集】「Next to heaven」シリーズ発売記念!八館ななこさんインタビュー
アート作品と陶器を融合させた、m.m.d.の新しいチャレンジ、「Art Pottery」シリーズ。
UV印刷という技法を使用して、陶器にアート作品をプリントした複製原画をはじめ、転写メーカーと協業し、転写によってアート作品を精巧に再現した食器を発信しています。
陶器の風合いを生かしたまま、まるで素材にそのまま絵筆で描かれたかのような質感を楽しむことができます。
シリーズ第二弾は、アーティストの八館ななこさん。
Art Potteryシリーズ第二弾「八館ななこ『Next to heaven』シリーズ」発売を記念して、八館さんにインタビューをさせていただきました!
ARTIST PROFILE
八館ななこ
1998年生まれ、東京都在住の画家・イラストレーター。主にアクリルガッシュで作品を手がける。 2021年より「八館ななこ作品集Wonderland」を出版。2022年〜2023年には米国(ロサンゼル ス)、台湾(台南)で個展を開催。
https://potofu.me/yashironanaco
今回のご制作いただいたイラストについて、こだわりなどあれば教えてください。
ひとつの絵でも色々な物語や感情が伝えられる作品を目指しました。 天使と悪魔という対照的なモチーフを対立させるのではなく、お互いひとつの画面の中で調和するような、優しい世界を作りたくてこの作品を描きました。
優しさや温もりの中にもほんの少し冬の寒さと孤独感を織り交ぜ、寒さと温かさが共存する作風を試みました。
とても美しく繊細な世界観のイラストで、こまかな書き込みにまで八館さんのするどい審美眼を感じられる作品です。どのようなところから着想を得たのでしょうか?
以前あるお店でラッパを吹いている天使たちのクリスマスオーナメントを見つけて、そこから作品のイメージが湧いてきたのだと思います。
私は天使のモチーフを見た時に、美しい、可愛いらしいと感じつつも、畏怖の念を抱かされることがあります。今回の作品で、あたたかさと寒さが共存する作風を目指したのも、私が抱く天使のイメージが反映されているのかもしれません。
ものづくりをされる際に大切にされていることを教えてくださいませ。
常に見ていてワクワクする、ときめく作品を目指しています。 これは世界中の誰かが見ても傷つかない作品かな、とネガティブな気持ちになる作品は絶対に描かないよう心がけています。 世界中の誰もが少しでもときめいて、楽しくなれる作品が作れたら嬉しいです。
今後の活動について、チャレンジしてみたいことや現在興味を持っていることなど教えてください。
展示活動のほかに様々なお仕事にも携わらせていただいておりますが、何事も初心を忘れず、楽しみながら、今後も創作活動に真剣に向き会えていければと思っております。 今後チャレンジしたいことですが、世界の文化や歴史をもっと知り、作品に生かせていけたら素敵だろうなと思いました。 積極的に色んな所へ行って、観察し、学んでいきたいです!