わたしの好きな色 - 青磁 -
m.m.d.のうつわにかかっている色とりどりの釉薬。
釉薬とは、陶磁器の表面を覆うコーティング材のようなものです。
うつわにとって、実用の面ではもちろん、色やデザインをも象る大切な存在です。
m.m.d.のうつわは、「かけわけ」という手法を用いて釉薬が施されています。
釉薬をかける前は、アイボリー色のシンプルな六角形。m.m.d.は、このシンプルな六角形にどんな色を添えようかな?というところからスタートしました。
産地である瀬戸で古くから親しまれている色を用いて、気軽に伝統を感じられるように。
はっとするような鮮やかな色を用いて、食事のたびに「ほんの少しの非日常」を感じられるように。
この「わたしの好きな色」特集では、様々な角度からこだわって製作したm.m.d.の「色」をひとつひとつ紹介していきます。
第一回はtrue colors lineの「青磁」です。
毎年夏になると一番人気になる「青磁」。酸素が少ない還元焼成によって綺麗に発色する色釉です。
ルーツをたどれば古代中国まで遡る、歴史の深い釉薬です。微量に含んだ鉄分の量によって仕上がりの色が大きく左右されます。
m.m.d.の青磁は、翡翠のような落ち着いた緑色と爽やかな水色の中間のような、ニュアンスのあるカラーを目指しました。
青磁と貫入
m.m.d.の青磁釉はガラス粉の成分を調合しています。
釉薬の下を細かく走る「貫入」という美しいヒビ割れ模様も、ガラス粉を調合したガラス釉ならではのもの。
「貫入」とは、陶土と釉薬の収縮率の違いによって内部の釉薬がひび割れていく現象のことです。(詳しくはこちら)
貫入が入っているのはtrue colors lineでは青磁のみ。濃淡が出やすい色釉の特色とあいまって、まさしくガラスのような透明感を楽しんでいただけます。
貫入は年月を重ねるたびに少しずつ増えていき、表情を変えます。自然から生まれたうつわならではのこの過程を、まるごと楽しんでいただければ嬉しいです。
青磁と食べもの
涼しげな青磁は、夏にぴったり。目から涼を楽しめます。
光が当たるとキラキラと輝くのも美しく、お料理を盛り付けるのも楽しくなりそう。
サラダやマリネなどはもちろん、果物や和菓子、冷たいデザートを盛り付けても。
彩度を抑えた水色は、お料理や他のうつわを引き立ててくれます。
青磁と夏の贈り物
主張しすぎない淡い青磁釉は、他の色と組み合わせて贈り物にしていただくのもおすすめです。合わせる色によって表情を変えるのも、また楽しいです。
取皿2枚セット
ITEM:2分掛け青磁 + 8分掛け青磁
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豆皿3枚セット
ITEM:青磁
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六角豆皿5枚セット
ITEM:青磁3枚 + ルリ2枚
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さて、いかがでしたでしょうか。
お客様のお手元を見ていると、まず青磁をぱっと手にとられることが多い気がします。
規格色でありながら、作家もののうつわのようにいろいろな表情を楽しめる、不思議な引力のある青磁。
少しでも魅力を伝えられていたら嬉しいです!
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